BLOGトレーナーブログ
2016.6.14仕事をしていて嬉しくなる瞬間
筋肉モリモリの女子になるのは誰もが嫌だと思っていて、そうならない為の理論を説明していく最中、僕は自分の筋肉は量が少なく力が強いことを証明して見せたり、雑談を踏まえながらゲストとの距離を少しづつはかって、目標の共有をしていく。そんな中、懸垂の話なども出てくることがある。HPの動画に懸垂ができるようになるという紹介があるからだろうか??
「いやいや、懸垂なんて出来なくていいよ。私は小学校の時斜め懸垂が苦手だったもん。(笑顔)」
「ぜんぜん興味ないよ。できたって意味無いじゃん。私は、ただ痩せたいだけだし!!」
僕がいくら「女の子が懸垂できるようになったら本当にスゲーよ!!」って言っても聞いちゃいない。
セッションに通って一週間目・・・。体重は2kg落ちた。
二週間目・・・。体重はさらに0.8kg落ちた。
三週間目・・・。合計で3.5kg落ちた。
(結構僕に言われたとおりにして、しっかり頑張ってるんだな~。凄いなー痩せたい気持ちが強いんだね。)←口には出さない。
四週・・・五週・・・その後も体重は落ち続けて、計測した中で体重が増えたのは飲み会の次のセッションの時だけ。
ちょうど10kgの減量に成功した頃、「やったね!10kgの減量達成した!凄いじゃん!!頑張ったねー!!!!」
僕がそう言って表情をうかがうと、(ふーん・・・、まぁ10kgだとこんなもんか。)という表情。
「イエーィ(^^)服のサイズが合わなくなってきたしお腹周りとか痩せたなー。でも10kg落ちてもまだお腹に肉のってるもんなー・・・。まだデブじゃん私。。。」
僕は10kgも痩せてくれたことがとっても嬉しかったし、目標が痩せることといっていたのでこの達成は一つの節目として凄く嬉しかった。このゲストの家族だって友人だって、勿論本人独りだって達成できなかった痩せるという目標を僕が達成に導いた!ドヤぁ!!モチベーターとしての俺超優秀~!!ウェーイ!!!!完全に頭の中でカーニバル来てます。
10kgという数値がすごく「仕事をした感」が満たされてとても嬉しい。それが5kgでも3kgでも嬉しいよ!痩せれば嬉しい!!
これがこの仕事の僕のモチベーションを上げる瞬間です。
しかし、ゲストは僕が喜んでいるほど自分の身体を気に入っていません。(そんなふうに見えただけで本当は家で体重計に乗った時-10kg達成した時にメチャ喜んだかもしれませんがw)
その後も減量は続き、トレーニング開始から4ヶ月近くが経った頃、ナント!!!!
懸垂が出来た!!!!ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
「え!?もう一回やって!!!!」
「え??いくよ・・・っフンッッ!!!・・・・・アーだめ出来ない!!もうアカン(><;)ェー」
(・・・・スゲーじゃん!見とったで!!)
↑この時の嬉しさたるや、なんとも言えない。微妙な空気がとまる瞬間というか。
出来た瞬間の!!!っっ!!!!!っていう瞬間。
たったこれだけの瞬間。
ゲストの表情もなにやら自信に満ち溢れている。力を使いヘロヘロになりながらも笑顔でいる時間がやたらと長い。
体重が一週間で2kgも落ちたときよりも、5kg痩せて周りから痩せた?って言われたーとニコニコしていたときよりも、10kg落ちたのを僕が喜んでいた時よりも、確実にいい笑顔してます。
「いやいや、最初懸垂興味ねーしみたいな事言ってたじゃないですか!!」
「いやいやいや、出来たらうれしいね!(100点笑顔)」←痩せたせいもあるのかこの時の笑顔は最初の時のそれとは別物です。
多分もうこの人はリバウンドしないんじゃないかな。そう思える瞬間です。
一度出来るようになったことが出来なくなるというのは大変悔しいし、そうならないように努力すると思います。
当然懸垂は体重が重いと困難です。懸垂がこの先できなくなった時点でまた調整すればいい。
減量も増量も知識があれば思いのままですし、一度大きな達成感を感じたりすると妙なプライドだってつくはずです(^^)
あの100点笑顔に出会える瞬間の、ほんの一瞬の記憶はずっと強烈に僕の中に残ります(^^)
ベンチプレス100kgをはじめて挙げた男性ゲストも同じ顔をしていた。
体脂肪率がはじめて10%台に到達した女性も、体重が過去最低になった女性もみんな100点!
本人が目標に思っていたことの先に100点の笑顔が待ってる。
その瞬間の笑顔を共有できる事がトレーナーとしての最大の報酬です。
ボディメイクなら懸垂できなくてもカッコイイ見た目には持っていけるけど、実力や中身もあればより自信が付くと思いますよ。
あの100点笑顔は、ただのダイエットでは引き出せない。
その事実を知ったのでパーソナルトレーナーとして、もう少し成長できる気がします。
人のマジな笑顔はオキシトシン出まくるわ。