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2020.6.6消化吸収のみちのり
女性トレーナーのManamiです。
今日は消化吸収について。
食べ物はそのままの形で身体の中に取り入れることができないことは、言うまでもありませんね。できるだけ小さくする必要があります。これが「消化」です。
消化した食べ物が消化器官で身体の中に取り込まれることを「吸収」と言います。
消化吸収が行われているのは、口から肛門まで続いている消化管という1本の管です。その長さはどれくらいでしょう。
なんと9mです。
「消化」は大きく分けて3種類あります。
1、機械的消化
2、化学的消化
3、細菌的消化
1、機械的消化というのは、歯で噛み砕く咀嚼や腸の蠕動運動などで食べ物を小さくする消化のことを指します。
2、化学的消化は胃液や胆汁など消化酵素で分子レベルまで小さく分解することです。
3、細菌的消化は、腸内細菌によって分解されることです。
食べ物が消化吸収されることで、初めて身体を動かすエネルギーとなるのです。ただし、摂取した食べ物がすべて吸収されるわけではなく、吸収率はその日の健康状態や食べ合わせによって変わります。
食べ物がたどる道のり・・・
①口から食道
食べ物を食べて、口で噛み砕き咀嚼。
唾液を混ぜて飲みこむ。唾液には糖質を分解するための酵素が含まれています。しっかりと噛むことで、唾液の分泌が促され、消化もよくなります。
そして、食道に送られる。
②胃
食道から送られてきた食べ物は、一時、胃で貯められる。
胃の蠕動運動で食べ物と胃液を混ぜ合わせる。おかゆ状になる。
そして、十二指腸に入る。これで、胃液の分泌は抑えられる。
③十二指腸
膵臓から膵液、胆のうから胆汁が分泌。
膵液は糖質、脂質、たんぱく質を分解する消化液、胆汁は脂肪の消化を促し消化を助ける。
そして、小腸へ。
④小腸
消化の最終段階を担う消化酵素、腸液。小腸の壁から分泌されます。
食べ物は小腸で一番小さな単位に消化。
ほとんどの栄養素を吸収。
腸の毛細血管、リンパ管という二つの経路を通り、全身へ運ばれ様々な器官で利用される。
⑤大腸
小腸で吸収されなかった水分を吸収。
100兆個を超える腸内細菌がいる。善玉菌は人が消化できない食物繊維を分解したり、腸のはたらきを整える。
最後まで残ったカスが便として排泄される。
消化吸収された栄養素を身体の中でエネルギーや身体に必要な物質に変えることは代謝と言います。代謝に欠かせない臓器は肝臓です。肝臓は集まってくる血液に対して様々な化学反応を休みなく行う、化学工場のような役割があります。例えば、ブドウ糖を集めてグリコーゲンを貯蔵し、必要な時にエネルギーにするはたらき。身体に必要なたんぱく質を作るはたらきなどがあるのです。